2015年1月25日日曜日

文字が踊ってる


春よ、来い

ご無沙汰してます。 
何度もブログを開いて書きたいことを書こうと思っても、タイトル通り、頭の中で「文字が躍って」しまって途中で放棄していました。 


私、家族は元気ですのでご心配なく。 いつも通りの平凡でのどかな毎日でした。 



そんな私の小さく平穏な世界と、毎朝ニュース欄をクリックするのを躊躇うような衝撃的な事件が続く世界。その二つの世界の両極端さを、どうも頭が消化できないようです。
ニュースも、各国政権の作為を感じるような書き方だったりして、嘘くさい。文字が狂舞して見えるのです。


読んだ本について書きたくても、途中で投げだし、です。 
秀逸な文学には人間の精神の高みを確認できて、延いては生きることの意味さえ見いだせそうな希望を感じるんだけど、同じ人間が今、殺戮している、されているかと思うと、いくら本の素晴らしさについて書いても、文字が躍るのです。 

本ということでしたら、あまり納得が行かなかった、「心の仕組み(How the mind works)」というスティーブン・ピンカーの方が、今の時勢を説明するにはフィットする。 

この本、「脳の仕組み」にタイトルを変えた方がいいんじゃない? というくらい、「心」には触れてなく、期待外れでした。 
話の軸は、ダーヴィンの進化論を信じる著者による、どのように人間の機能が進化していったか、というもの。 
獲物を捕るために、かつては2次元でしか見れなかった目が3Dで物事を捉えられるようになったとか、普通なら難解に感じる科学的アプローチながら面白く読めたことは認めます。 

人間を科学的に分析したこの本を読んでいると、人間は所詮動物なんだな、って認識せざるを得ません。
 また、進化のタイムスパンは非常に長くて、その長~い物差しで見ると、私たちは原始時代とそんなに変わってないのか、とも思われ、
よって、テロのような野蛮な願望があるのはそれ故なのか、って、寂しくも納得したり。 

ニュース、何にショックだったか。 
一つには、パリのテロのあとのフランス政府の動きです。 
いきなり、空母艦を中東に配置し、戦闘要員を2700人近く増員すると発表。 
えぇ、いきなり戦争準備? 
その上、今まで13%まで落ち込んでいたオランド大統領の支持率が40%まで回復。 
国民は戦いを望んでいるってこと? 
アメリカ・英のイラク介入のことの顛末を今まざまざ見ているのに。 
どうか日本が同じ選択をしないように。 

パリと言えば、「私はチャーリー」ってやつも、もうわからない。 
宗教や思想をあそこまで下品にあざ笑うことって、賞賛されるべきことなのか。今の時勢において、閣僚まで問題の雑誌を手に勝ち誇ったような顔して写真に写る必要があるのか。 

宗教と言えば、先の、「心の仕組み」では、なぜ人は信仰を求めるのか、という問いには、「That's a mystery」と、科学では解き明かすことができない、と降参しています。 

現在、人質にされている後藤氏は、信仰深いクリスチャンらしいですね。 
「(どんなに困ったことが起きても)神が救ってくれる」とどこかのインタビューで述べてたとか。
あぁ、どうか、無事解放されますように。 

テロリストたちは、自らの行為を聖戦だという。彼らも、元には信仰があり、それが狂信的になって…...ということなのでしょうか。彼らの心理的背景を理解したいと思うのですが
......分からないです。 

フランスの現政権は、政教分離を楯に、無神教という「信仰」を国民に押しつけているように感じることがあります。
イスラム教、ユダヤ教、キリスト教、みんなそれぞれの装いまで制限されて暮らしている。私もカタールで、目しか見せない黒装束姿の女性に「なんだかなぁ」と思った一人ですが、だからといって、信仰が故にベールを被る人の権利を剥ぐというのも、疑問があります。神父も、公共の学校でキリスト教学を教えに来るときは普通の格好をしなくちゃいけない、十字架も見せてはいけない。そこまで強制しなくてはいけないの?

そしては日本では、ミュージシャンが政権批判したとか、天皇を侮辱したとか、それにに対して謝罪したことにも物議がありましたっけ。 ネット世界の右寄りの力が広がっているのを感じました。彼らは何を信じているのでしょう。

……支離滅裂でスミマセン。 
案の定、文字が躍ってしまってます。 

なぜ、人は信仰を求めるのでしょうね。 
そもそも、人の心はどこにあって、どのような公式をもって動くのか。 
科学で解明できないかぎり、私たちは何かを求めるものなのでしょうか。 

平和を願っているけれど、具体的に何を祈ったらいいのか見えなくなっています。 

しっかりせねば、ですね。 

まずは、後藤氏の無事解放、 
そしてテロ犠牲者のご冥福を祈り、 

今日の、明日の家族の健康を考え、ご飯を作ることにします。 
(「なんだ、そこか」って?) 

明日からの一週間が穏やかでありますように。








2015年1月11日日曜日

パリのテロ、日本の言論の自由

でも、希望を忘れないで。

なんという一週間。

新学期だ、インフルエンザだ、とバタバタしていた矢先のパリのテロ攻撃。
パリに住む友達もさぞかし尋常じゃない心持ちだったことでしょう。
犠牲者の方々のことを想うと胸が痛みます。

フランスほど、テロリストの予備要員が多い国はないと思ってたけれど、やっぱり。

フランスって、自由な思想を歌っている割には、多様性を許容しないところだな、って、この15年フランスに関わってきて思ったことです。
政教分離を徹底する、という名の基に、カトリックでもイスラム教でも、どことなく見下され、
思想も理想もない、もちろん信仰なんてあるわきゃない。
中途半端な頭でっかちが大手を振って歩く。
迷える人、弱い人の居場所がない。
これが現代のフランス。

移民も、2世、3世となったけれど、ずーっと社会の底辺。
乾いた価値観の中で育ったこの人たちが、自分のルーツにあるイスラムのカルトに出会い、救われたような、生まれてきた理由を見つけたような錯覚を持たされ、気づいたときにはイスラム過激派に洗脳されている。
公安の監視も甘いようだしね
まだ一杯いると思う。
不況も深刻化するだろうし、
フランス、暗黒の時代の入り口にいると思う。


エコノミスト誌もこんな表紙
また、今回のリアクションとして、言論の自由に対するアタックだ、と捕らえられているようだけど、そうなの? 
テロリストがそんな次元で物を見ているのかなぁ……。

「言論……」以前の、自分の思想に反するものは何でも殺せ、という、もっと野蛮なところにいるんだと思います。テロに言論の自由を説くのは、まだ文字を知らない赤ん坊に民主主義という四字熟語を書かせようとしているみたいけどな。

言論の自由、という問題なら、どちらかというと日本が怖いと思っています。
ミュージシャンが政治批判的な歌を歌うことに対して批判の声がネットで上がったと、とある大手新聞社が報道していたけれど、ミュージシャンが政治批判するのって当たり前じゃないの? 
ミュージシャンや芸術家が政治批判できないような国はもう言論の自由も民主主義が終わっているよね?
そんなネット上の空騒ぎをわざわざ大手新聞社が報道したのだろう、誰かが裏であおってるの?とそこにもきな臭いものを感じたりもします。最近の日本は何でもあり、ですから。

とにかく、メディアには、読み手をバカだという前提で書かないで欲しいです。
読者が愚衆化しないように教育するのがメディアの役割だと思うのです。頑張って欲しいです。

世界中が際どいところに来てるなぁ、と新年早々に思った次第です。









2015年1月2日金曜日

新春、おめでとうございます!


富士山って、突然現れ、そして突然の割にはすごい存在感だから、
ちょっと怖いんだけれど、頑張って慣れます
明けましておめでとうございます。
さらーっと2015年が始まった感じがします。

2014年はいい年でした。
前半はパリで、後半は横浜で、人に恵まれ、時間に恵まれ、焦ることなく走りきった気がします。(いや、引っ越しはちょっと焦ったか)

大晦日は、DVDを観て、そのあと何となく予感がして、TVにスィッチし、紅白を覗いてみると、なんと!ちょうどサザンの中継。桑田さんの元気な姿が観られて、ナイスな2014年の〆でした。今年はツアーもされるようなので、行けたらいいなぁ、と夢を見てます。

元旦には横浜にも雪が降るというサプライズもあって、いい年になりそうな予感。

2015年、
みんなが健康でいてくれたらいいな。
いろんな景色を、家族や友達と一緒に見れたらいいな。
天からインスピレーションが降りて、いいもの書けたらいいな。
……そんなところかな。
「えい、やー!」ってね......

皆さんはどんな一年にしたいですか?
New Year's regimeとか、ありますか?
そんな願いが叶いますように。


今年も、おつきあいのほど、どうぞよろしくお願いいたします!