2012年7月28日土曜日

単純!

先ほど東京に来ました。今回は最初から千葉入りし、そのあと広島、京都に行っていたので、東京出身ながら「来ました」というのが本当なのです。 

緑があるところがいい、友達がいるところがいい、というので千葉で一人暮らしを始めた母。今回の帰省の大半は母の近くで過ごしました。昔はあまり好きになれなかった土地ですが、歳なのか、フランスで自然と接する機会が多いせいか、とても気に入った千葉滞在でした。 

そのあと、夫も加わり広島に。 
ホテルも素敵だったし、風景が良かったし、とても貴重な経験をさせてもらって、大満足でした。 

が、そのあと京都に移ると、どことなくほっとしている自分を感じてました。やはりまるっきり知らない土地と、少しだけ知っている京都だと京都の方がほっとする。ホテルは、まぁ、京都という場所の中ではスペース的にも、位置的に満足。京都、いく度に好きになります。私的な意見ですが、中高の修学旅行で連れて行くべきではないと思う。あそこは、少人数で行ってこそ感じるものがあるところではないでしょうか。 

そんな満足な広島・京都だったのに、東京に向かう新幹線で疲れている自分を感じました。早くパリに帰りたいとも思ってしまった。もう、私にとって日本は外国なのかな、なんて思ったり。 

それが、です。品川駅を出る。すると、なんでしょう、急に気分がアップビートに。駅も知ってる知ってる。ホテルも知ってる知ってる。そしてホテルも、そのサービスのクォリティーの良さに、さっきまでは「今回の旅行、なんて散在してしまったのだろう」と暗い気持ちでいたのが、「こういうサービスに使ってこそお金は価値ある!」なんて思う。 

要は千葉に始まり、日本とは言え不慣れな土地で過ごしていたので緊張して疲れていたのですね、ワタシ。甘いなぁ、と認識。 

先ほどは2年前にも行った駅ビルのレストランに行って、やはり2年前に立ち寄ったスーパーでお菓子買って、みんなで朗らかに帰ってきました。 

犬とか、猫とかと同じです。 
新しい発見の旅は素敵、そして知ってる場所はほっとする。 

明日は1か月ぶりのミサです。そう思うだけでほっとします。教会はどこに行ってもほっとさせてもらえる場所です。
・・・・と言いながらほっとしすぎて居眠りしそうな予感もありますが。 

明日も暑いのでしょう。どうぞご自愛くださいね。

2012年7月27日金曜日

川遊び

今回の国内旅行、どこに行ってもしているのが川遊びです。猛暑なので大助かり。東京育ちの私、「日本ってこんなに川が身近にあったっけ?」とディスカバーです。

最初は宮島で。
山の湧水なのでしょうか、冷たい水が厳島神社の脇を流れているのをみて、大人も子供も砂漠を歩いてきたかのように、無言で走りより靴を脱いで浸してしまいました。今でも思い出すあの瞬間。至福でした。 

おとといは、京都御所を見学させてもらった帰りに御苑の湧水小川で足を冷やしました。御所は外国人だと、予約さえすれば見学させてもらえるのです。私はその付添ということで見せていただきました。平安時代の建物は優雅という言葉の前に雄大という印象が先立ちました。子猿達には苦行の見学でしたが、帰りの水遊びと自動販売機で買ったジュースのおかげで元気を取り戻し。
地下水は足がしびれるほどの冷たさでした。近くに住む親子も来ていたりで、いいですね、みんなの生活の一部になっている御所・御苑。

そして昨日は激しかった!嵐山にて、パリで家族ぐるみで仲良くしていたご家族と再会し、いざ渡月橋へ行ったのですよ。 
「えぇ、これだけ?」 
「暑いよ~」 
と風光明媚を理解しない男子4人。景色よりも、ベイブレードです。 
それが川原に行ったら、もう目がキラキラ。「行っていい?行っていい?」
しまいにはパンツ一丁姿で肩まで浸かったりしている。 
「さっき、公園で猿に注意ってあったね」 
と夫がにやにやしながらつぶやく。 
ほんとほんと、君達のことだったのね。

そんな子猿達を監視しながら、大人は木陰で休憩です。いやいや暑い。川の流れといっしょに山の緑の匂いが押し寄せ、セミの演奏も激しく、日本の夏です、麦茶が美味しいこと。桂川の水面が静かでキラキラひかる。そこを屋台船がゆったりと通り過ぎ、背景には青々と茂る山があって、京都、いいですねぇ。
体力が続く限り、夏にきたいです。
修学旅行以来だった嵯峨野の竹林も、その青さ、雄大さ、まっすぐさが心に沁みいりました。 

さて今日は初めての琵琶湖です。泳ぐ予定はありませんが、子猿達には水着を履かせますわ。
暑さ真っ盛り、どうぞみなさんご自愛くださいね。

2012年7月24日火曜日

ヒロシマ

先ほど、広島を発ち、京都につきました。 

広島では、広島港に近いホテルに滞在しました。窓からは海、島々が広がる、素晴らしい景色でした。 

初めての広島は学ぶことが多かったです。 

まず、こんなに島が沢山あるとは知りませんでした。薄グレー色の海、やはり薄くグレー掛かった青空、そこに湿気を含んだ大気のスクリーンが掛かっていて、その前方、後方に深い緑で茂る小さな島々が浮かび上がってくるのを眺めていると、古事記とか、日本書紀を思い出される。その昔、ここは神の国だったんだろうな、って。 

そして広島といえば、ヒロシマ。いつか行かなくちゃ、と思っていたので、ようやく果してほっとした感が強いです。お参りじゃないんだから、変ですが、でもそんな感じです。 

ドームを観て、原爆の脅威を今一度確認できたのも良かった。子猿達も「よくないね、爆弾」と一人が言えば「よくないのは戦争」ともう一人が返し。 

資料館も、恨み節ではなく、史実→復興→平和とは、ということ、核兵器絶滅に対する取り組み、祈りに焦点を当てているのも、素晴らしかったです。 

それにしても、原爆投下には何都市か候補があったけれど、8月6日に、ヒロシマ上空が晴天だったことからこの地に落とされたということです。 
不幸って、ランダムに降りかかるんですね。やりきれないなぁ。 

広島城も訪れ、大満足。熱中症にもかからず、元気に過ごすことができましたし、お好み焼き、つけ麺も大変おいしゅうございました。 

残りの旅程も無理せずにゆる~く行こうと思います。

2012年7月18日水曜日

今日の感動達

今日は高曇りだったせいか、少し暑さが和らいだように感じました。私も猛暑慣れしてきたのでしょう。

今は日本の夜10時過ぎ。テレビで桑田さんの特集を見ています。先日も偶然に桑田さんのライブ放送を見ることができて、それだけでも日本に来てよかった!と思っちゃう私。桑田さんが一所懸命に歌っているの観て聴いていると、すごいエネルギーをあたらえます。なんていうんだろう、人間ってすご~いって。桑田さんが常に等身大なまま、全力振り絞っているのが感動を作るのだと思う。

その他に、今日は感動することが多かったです。

朝のニュースでは、芥川賞と直木賞を受賞された両方、ともに30代の女性のインタビューを伝えていました。芥川の方は女性の心模様話、こういうの大好き、早く読みた~い!直木賞の方は、「自分の中にある原風景を大事に、背伸びせずに書き続けたい」というような内容のことをおっしゃってました。
折しも、母が押入れの中をいろいろと整理する中で、昔の写真を分けてもらっているところ。子供のころ、中学のころ、全日空のころ、とさまざまな時代の自分の写真や、あと卒論とか、昔のノートとかも出てきたっけ、そんなのを見ていると、遠い昔の忘れていた、確実に私という人間を形成してくれた過去達が鮮烈によみがえる。この強烈なる思い出を原風景という言葉とイコールマークでつなげてよいのであれば、私もこのような原風景を切り捨てることなく、大切にして、私らしい視点で、物を感じる、表現できる人でありたい、と思っていたので、この作者の言葉に「おんなじおんなじ!」と勝手ながら共感しました。

あとは、夕方の公園かな。
近くにとてもいい感じの公園があるのですよ。角っこの店ではおばあちゃんがかき氷を売っているような、昭和している公園が。

ここの風景がいいの!

午後は子供達が汗でシャワー浴びたようになって遊んでいるでしょ、それも保護者なしで。(これ、パリっこには衝撃的。パリではありえないです)それが、5時に町内放送で野ばらのメロディーが流されると、子供達がおはじきみたいに飛び散って家に帰るの。それが何とも可愛い!

その次に来るのが犬の散歩組。大体6時くらいでしょうか。今日は夕涼みに近所の年輩の方達も来てました。みなさん10分くらいしたら帰られる。私達はさらに居続けたら、一人のおばあさんがブランコに腰掛け、何やら唱歌のようなメロディーを歌い始めました。その歌声はとても美しく、楽しそうであり、気持ちよさそうであり、そして少しだけ寂しそうでもあり…。

この町は高齢者の方々が多いと聞いています。確かによく見かけるかも。でも皆さん、元気で、独立されているように感じます。この歌うたいのおばあさんも、しっかりされている感じでした。黄昏の公園で気持ちがよくって、ふと唱歌が口に出たのかな、いいないいな、そんな人生の夕暮れ時。
なんだろ、静かな感動をいただきました。

それにしても桑田さん、素敵だな。新しいCDも入手したし、いい時期に日本に来たわ。

梅雨明けたようですね、明日も晴れかな。

2012年7月17日火曜日

一人ラーメン

昨日三連休を終え、今朝も元気に子猿達が起きてくれたのでほっとした母猿です。兄猿の小学校はクーラーなんてありませんし、ちび猿の保育園には少しの距離ですが炎天下の中を歩くので、大丈夫かなぁ、と思いましたが、さすが、中東育ち・生まれの二人、今のところ暑さはへっちゃらのようです。

かく言う母猿も雑草のような強さを見せていますよ~。保育園への送迎、ちび猿が一緒のときはバスを使うけれど、帰り道・行き道は二十分ほどの距離なので、節約と運動を兼ねて歩いているのです。保育園の先生からは「およしになった方が・・・」と心配されていますが、ウォーキング、結構楽しんでいます。おかげで、岡本綾子(なんて古いんでしょうね)顔負けの黒々とした二の腕になりつつありますが。

でも、朝、水の匂いが漂う夏草の茂みや、昼過ぎの、かんかん照りの田舎道で、草々が「よし来い太陽!」と正面切っているのとか、セミの鳴き声がするのとか、「あぁ、日本!」って感じでいいわぁ。
いわずもがな、朝顔の碧さや、アジサイに露が乗っているのとか、桔梗の透けるような紫など、日本ならではの美しさですよね。

この片田舎滞在もあと4日。名残惜しいです。

・・・とここまで美しくまとめたけれど、タイトルがラーメンということに気づきました。
そう、今日は3連休頑張ったご褒美に、お昼は、一人颯爽とラーメン屋ののれんをくぐったのでした。おいしかった!!でも、パリでスパゲティの麺を使って、適当ブイヨンで食べるラーメンに慣れてしまったせいか、味が濃く感じました。これは今回食べるほとんどすべての和食の外メシに感じたこと。逆に、この濃さに慣れないようにしなくちゃ。みなさん、減塩は健康の素ですぞ。

それでは、また行きます!パリの冷夏・日本の猛暑、どうぞご自愛くださいませ。

2012年7月16日月曜日

お元気ですか

ご無沙汰しています。やっとネット環境が整いました。

日本に来てから約10日経ちましたか。

子猿達、兄猿は小学校に、ちび猿は保育園の年長組に送り込むことに成功しました。どちらも楽しいようです。独り身になる午前中は、本当の独り身になってしまった母に孝行(?)すべく、母のアパートの掃除・ごみ捨てにいそしみ、午後は子猿達のお迎え、宿題、公園セッションとやっています。

この三連休も大張り切り。昨日は上野動物園、今日はディズニーランドと子猿孝行。忙しいです、母猿。

おかげさまで母は少しずつ通常の生活に戻りつつあるようで、老女ネットワーク・社交に忙しくしており、女は強いなぁ、と感心しています。老女の付き合いはいいですね、いたわりあい、遠慮しあい、と本当の大人の付き合いって感じ。

母が社交で留守にしている間、母にとっては有難迷惑であろう、掃除・ごみ捨てをしているのですが、焼け跡世代の母はものを捨てることができないのでしょう。すさまじいものの量です。その気持ちもわかるのですが、今後生活をダウンサイジングせざる負えないことを考え、捨ててます、鬼娘は。ごめんね、ママ、でもありえないよ、この物の量。腰が痛いです、アラフォー娘。

今回の帰省は母と子猿中心と決めたこともあり、会いたい方々全員に会えませんが、今はそういう人生のフェーズなのでしょう。そう割り切ると任務遂行に喜びを感じたりするのです。

そして、今回お会いできない方達とも、元気でいればいつか会える、そう思ってよく寝てよく食べる、これだけは欠かさないようにしています。

どうぞ皆様も夏バテなどされませぬよう、ご自愛くださいね~。また独り時間ができたときにアップします!

2012年7月3日火曜日

出発!

いよいよ明日日本に向け出発です。母猿ったら二、三日前からソワソワしちゃって、本当に猿ですわ。

バタバタ気分の昨日は、それでも自分の時間が持てました。
このところ新しい創作小説のアイデアが湧いていて猛烈執筆中です。
こんなパッションが見つかるとは若い頃には思ってもいませんでした。海の底よりゆっくりと時間をかけて湧き上がった私の志って感じです。人間で面白いですね。

午前中には義理の母より電話あり。「旅立つ前に貴女と子供達の顔が見たいから、良かったら夕ご飯を一緒にしましょう」と。「まぁ、なんてお優しい!」と私。すっかり招かれたものと思って余裕で過ごしていました。すると夕方、夫の電話で「ほんとに母が来てもいいのか」というじゃないですか。大慌てでディナーの準備です。冷凍庫にピカール社のラムチョップ達があって助かりました。ベランダのミントを摘み取り、イギリス風のミントソースを作り、ベランダで会食し難を免れました。


あぁ、それにしてもドキドキの出発……
私の願いは、旅中、子猿達の健康を守ること、これさえできれば。
そして母の新生活の援助ができれば。
願わくば旧友達と再会し。
そうそう、はじめて訪れる町々で数々の感動がありますことを
……とどんどん欲が出てくる。


兄猿は「冷たいお蕎麦と餃子が食べたい」チビ猿は「かき氷!」、あと「ベイブレードもね!」だそう。はいはい。
夫はもっと難しくて「広い部屋とゆったりした時間」さえあれば、だって。こういうとき「あぁフランス人」って、と言いたくなりますね。あと「美味しい食事も!」……これは楽勝ね。


次回のエントリーは日本からとなることでしょう。しばらくはお休みですが、皆様どうぞ素敵な夏をお過ごしくださいね~。