2011年12月31日土曜日

夜明け

シングル満喫したのは夕方まででした。やはり夜は怖がりが復活してよく眠れません。その上、強い風と雨音もあり。この冬のパリの天気は本当に変です。まるで春先みたいに(欧州の、よって十分寒いです)小さな嵐が多い。 

そんな明け方、雲の切れ間からオレンジ色の朝日が覗きだした頃、2度寝から目が覚めました。 
その窓越しの景色に、ふと「来年も辛抱の年なんだろうな」と思ったのです。脈絡もなく、こんなこと思うのって何なんでしょうね。 

……なんて、脈、あったかもしれません。昨日読んだのは宮沢賢治「銀河鉄道の夜」。 

この物語のセリフではありませんが、 宮沢賢治といえば、
「雨にも負けず、風にも負けず」 
きっと、単純な私は潜在化でこんな連想をしていたのでしょう。


「雨にも負けず、風にも負けず」 
この静かな強さに憧れます。 
そういうヒトに私もなりきって、辛抱の2012年を正面から迎えたいと思います。 

暦を繰るの、パリではあと15時間後となりました。

シングル満喫中

作日は早起きして13歳の姪っ子を空港に送り届けてきました。延べ6ヶ月に渡るフランス留(遊)学を終え、サンフランシスコに帰るのです。 

任務完了!!疲れたましたよ~。 

13歳、可愛いけれど、生意気だし、話さないし、部屋に入ったままだし、いつもFacebookか、Youtubeか、MP3か、携帯でメッセージ送っているかで、オバサンはよくわからなかった。 

夫も私も話を聞いたり、知らないだろうフランス文化を紹介してあげようとしたけれど、興味なさそうな顔するし。これが噂のティーンエイジャーか、と納得しようとしたけれど、やっぱりちょっとマズいんじゃないの?とも思ったり。 

でも、学業頑張ったし、いい子のときも沢山あったし、悪いことしなかったし、OK、OK. もう私の責任下にないかと思うと気軽なものです。姉よ、頑張ってね。 

そして一昨日から夫は子猿達を連れ田舎に行ってます。なので今日はシングル!ご飯もいい加減でいいし、化粧しなくてもいい、あぁ、楽、爽快です! 

先ほどオペラ座近くにあるブックオフでお気に入りの時代小説を買ったので、お風呂に浸かって読んでもいいかな。 

今日はゆっくりと過ごして、新年はすっきりとした気持で迎えたいと思います。 

2011年12月29日木曜日

私の結婚観

唐突ですが、昔から私は「半分ガイジン」とか、「変ジャパ」とか呼ばれることがあります。どこか一般的な日本人的発想がかけているらしいのです。そりゃ元帰国子女だけど、人生の大切な部分は日本で育っているから、自分としてはりっぱに日本的視点を持っていると思っているですが、最近ふとしたことから、やっぱり違うのかな?と思うことが……

ここ何年か、「婚活」と騒がれていますよね?結婚したいのなら、積極的に活動せよ、という。
私はあれがよくわからない。婚活がんばれ~、っていうけど、結婚したら幸せなの?って思ったのです。

婚活は組織的に出会いの機会を作って、そしてその中で上手く「合う」縁があったら結婚するのです、ってことのように受け取ったのですが、違うでしょうか。見合いに代わる手段を自分で生み出せ!っていう。

そんな結婚、幸せなんだろうか、一緒にいるうちに愛情が高まればいいけれど、今の時代そう簡単に行くの?
結婚って、恋に落ちて、この人と一緒にいたい、という所から始まるものじゃないの?それが上手く成就して結婚して、縁があれば子供も出来て、もしくはそうじゃない選択もあって……
と思っていたわけです。

それが或る日閃きがありました。
きっと、私の結婚観、家族観が日本のそれとズレているんだ!と。

日本の家族、大切なのは調和とか、バランスとか、安定とか、そういう要素が揃えば、一緒にいることから生まれる愛情が育まれるもので、その鎹(かすがい)として子供もいた方がよくって、だから、「幸せ」という言葉は「安定」と置き換えられる?などなど思ったのです。

ここからは変ジャパ(変な日本人ということだと思います)の独断的意見として聞いてください。

私は、こういう安定志向の結婚って、今の時代はワークしない可能性高いと思います。
何か弱いと思う。今年のキーワードは「絆」らしいけれど、こういう結婚の絆は弱いと思うのです。
やはり絆≒愛でしょう?

昔、キリスト教の教えに興味があって、教会が無信者に対して講義する会に参加したとき、ある神父様がこんなことを言っていました。
「人は私に、何故神を信仰するのか、と聞きます。何かためになるからですか?(Does it do you good?)と聞きます。私の応えは、『多分、私にとって信仰とは、皆さんの結婚のようなものです。何か徳があるからこの人と結婚したのではないでしょう?愛せざるにいられないから結婚したのでしょう?』と。私もそんなものです(I cannot help loving Him.)』
それを聞いて、正直私は目からうろこでした。その時代は「三高」という言葉が騒がれていたし、無謀な恋の終わりの渦中にいた私に「次はもっと将来とか、自分のメリットとか考えた方がいい」と諭してくださる方もいて、そうなのかも?と揺らいでいた頃です。

私はこの神父様のおっしゃるとおりだと思う。結婚って、損得計算ではない、特別な恋愛だと思う。

まぁ恋愛結婚が上手く行かないとか、言うけれど、人間だもん、そういうこともあるさ、しょうがないじゃない、って思うのです。見合いの方が離婚率低いって言うけれど、それは一昔前の環境だったからそうであって、今見合い制度が残っていてもそうなのかしら。それに、離婚しない結婚=幸せな結婚か?なんか裏がありそうじゃないですか。
愛があって、安定もある結婚なら最高だし、子供がいるならそうあるよう努力すべきだと思う。でも愛があって、安定がなかったらそれもしょうがないじゃない、って。一緒に死に物狂いでサバイバルすればいいじゃない、って。そういう生き方を見せることも子供にとって良い教育だと思うんだけど。

そもそも、今の時代は女性も社会的に、経済的に独立している/or出来るのだから、結婚しなくたっていいし、婚活しなくてもいい、子供がいなくてもいい、そういう選択があってもいいと思う。独身だっていい、煩くしないで。彼女達は結婚、家庭とは違う形で愛情を捧げる対象がいると思うし、そうでなければ、それを探しているのだろうから。

今、国挙げて婚活・少子化防止って言っても空回りするだけだと思う。この時代はそういうフェーズということで、政府はそれに合わせた社会のインフラを整えてくれるべきだと思う。

……思わず、力が入ってしまいました。

是非皆さんの結婚観、幸福観などお聞かせいただきたいです。

2011年12月26日月曜日

素敵なクリスマスを!


遅まきながら、メリー・クリスマス!どんなイブ、25日をお迎えでしょうか。

うちはこんな感じでした。

私は、「25日には本当に何もいらないから、その代わり、バーゲンシーズンに入ったら、カルト・ブランシュ(何でも買わせて)を頂戴」と言っていたのに、夫からブルゾン風のニットをもらって、笑顔でありがとうは言ったけれど、正直ちょっとむっとしていました。「この分でもっと沢山安いもの買ったほうがいい」と思ってしまったのです。いけませんね。選んでくれる気持が嬉しいってものですよね。

昨夜は近所の教会で子連れ用のミサに行ってきました。
それはそれは、すごい人混みで、子供が走る、泣く、叫ぶ。
何故親は止めないのでしょう。席を外さないのでしょう、と寛大さのないことを思ってしまいました。
神父様達はこの混みも叫びも想定済みのようで、辛抱強くミサを祝福されていました。

そして、いつも日曜日に来ない人々もいるのだから、と「次はこういうことをします」と解説しながらミサを進行されます。

神父様のお話は、今日の夜中にイエス様が生まれる、という喜びに満ちた出来事について。
うんうん、新しい命がこの世に生まれたのね……心が温かくなります。

その後、コミュニオン、聖餐式の説明の中で、イエス様が十字架に磔になってこの世での命を終えることに触れます。

その解説を聞いて、先ほどのお話と繋げると、

新しい命が生まれ、30何年後に磔られて終わった、

ってことか、と。本当にそうよねぇ。

その流れを考えてしまいました。

こんなに祝福されて生まれたのに。
こんな終わりだったけど、イエス様は気高く生きられた。

私にはそんな貴い生き方が出来るかどうか、自信はないけれど、せめて、イエス様を見習って、一日一日を大切に、愛情込めて生きたい、生きなきゃ、と思いました。

明日からはまた通常の年の瀬です。
シャンパンもしばらくお預け。ご馳走(含むケンタッキー)と白粥を交互に食べている今日この頃。胃が「もっと労わって」といっているのでしょう。

皆様もどうぞ身体を大切に、素敵な新年をお迎え下さいね~
Happy Holidays to you all!!!

2011年12月24日土曜日

クリスマス準備、寝ダメ編

今日のクリスマス準備は、睡眠貯金です。 

夫も今日から休みなので、9時前まで寝ました。夫は寛大な人なのに、自分が仕事行くときに私が寝ているのは嫌みたいで、これ見よがしに電気つけたりします。私が仕事していたときは平気で寝ていた癖に……。 

まぁ、いいや。 

兄猿は、クリスマス間近の興奮から宵っ張りの早起き君になっていて、今朝も一人着替え、暗がりの中でレゴをやっていました。 

チビ猿は9時半頃、もうろうとしながら台所にやってきて、「の、のどがか、かわいた~。ぎ、ぎ、牛にゅうく、ください」と砂漠を放浪している人のよう。幼児はすごい汗かきますからね、いつもより睡眠時間が長かった分、脱水症状だったのでしょう。 

夫もゆっくり起き、お昼は豪華に近くのシーフード!とレストランまで車で行ったのですが、今日は臨時休業。 

代わりにケンタッキーでテイクアウトしてうちで食べました。 
「雲泥の差だね」と夫と笑いながらの何十年ぶりのケンタッキー、美味しくなかったですっ。味覚が大人になってしまったのですね。 
そして、その後、すごいのどが乾いて、どこかでMSG(味の素)はのどが渇くと聞きましたが、本当に、あの塩の強さと旨み調味料では、身体に毒だな、と思いました。 

そのあと昼寝して、夕方家族全員でスーパーに買出し。すごい人込みでした。フランスではイブは海老・牡蠣・カニ・スモークサーモンなどを食べるようで、魚売り場はミニ築地となっていていい感じ。こうでなくちゃね、年末。 

あぁ、有難き平和な夜。 
感謝の気持を伝えに、明日はイブ・ミサに行きます。

2011年12月22日木曜日

冬至の今朝……


日本では今朝5時過ぎが冬至だったそうです。フランスはお昼頃ってことかしら?

節目を気にせず生活しているけれど、いつもこの近くになると、「冬至っていつだっけ?」とこの日を待ち遠しく思います。欧州は日の長さが極端ですから、たとえば午前8時半現在、外は薄暗い。夕方も早く、午後5時には「日が暮れた」状態になります。よって、公園も4時30に閉まってしまう。ダラダラと冬休みしている我が家は、気付くと子猿達を外に出す機会を失った!という毎日です。

冬至ということは、明日からは日が長くなるってこと。Yeah!
あぁやっと!って思います。やっとこの2011年が終わるって。

この一年、我が家は何か「すぐれないなぁ」感のある一年でした。
夫の体調、仕事、私の仕事も。どれも状況の改善を期待しては、肩透かし、のようなところがありました。期待したけど、真っ向から玉砕というのでもなく、でも気付くと何事もなかったように、淡々と以前の生活が続いている、みたいな。努力もしたと思うけれど、今振り返るともっと出来ることがあったのでは、という焦りもあり。

2011年は天災も多く、東北の被災地や放射能のことを想うと、「何こんな小さなことで」とわかっているのです。傲慢なんでしょう。

何を期待しているか。
新たなる展開が欲しいのだと思います。今日よりも一歩前進した明日が欲しいのだと思います。
欲しい、欲しい……こんなとき、自分は相変わらず子供だな、と認識せざる終えません。

一方で、感謝の気持も一杯の2011。
家族みんなが健康に、この一年を過ごすことが出来てよかった。夫婦、家族仲良く暮らせてよかった。子猿達も心身ともに成長して良かった。
そして、エトランゼを通して皆さんと「出逢えた」ことも良かった。

2012年はどんな年になるのでしょう。
希望を胸に秘め、一歩前に進む努力を忘れないで日々過ごせる、そんな366日でありますように。
天災のない一年でありますように。放射能の問題も改善されますように。

あと少しですね、良い年の瀬をお過ごし下さい。

2011年12月19日月曜日

クリスマス・パーティ②



週末は拙宅に大人6名、子供10名にてクリスマス・パーティーもどきを開催しました。
一言、疲れた~。
夫側の友人家族がゲストだったわけですが、皆とても良い方々なのはわかっていても、私は別のカルチャー、常識を持って育っているので、「口に合うかしら、変なことないよね?」という危惧があり、自分の友達を招くときより、緊張します。

前日です。兄猿、ポインセチアの後ろに何かをかくしているのでしょうか。
で、結果としては楽しく終わったかと。

自分が子供の頃、クリスマス前に父親の会社主催のクリスマス・パーティがあり、その華やいだ雰囲気に夢みているような気になったのを覚えています。
まぁ、夢みていうような……というのには程遠くても、にぎやかで楽しかった、と思ってもらえた、かな?
子供達には、チキン・ナゲットやピザを用意したのですが、
フランス人のお子様は大人の食べ物も結構いけました
そして、このエントリーのために料理の写真撮ろうと思っていたのにも関わらず、バタバタの中忘れてしまいました。以下は、翌日、残り物で取った写真です。
パンプキン・ムース。ハロウィン以来、冷凍保存し、
少しずつ使っていたかぼちゃもコレでようやく終わりました。
義理母お手製のかぼちゃは甘みも多く、トッピングにはタピナードと中華風の練り唐辛子を混ぜました。
初めて作ったフォアグラのテリーヌ。まぁまぁの出来かと。
イチジクのコンフィとパンはポアラーヌ
薄餅というクレープに煮豚薄切り+キューリ+浅葱+てんめんじゃん
この薄餅は小麦粉と卵+水とごま油で作るのですが餅もちで二日目でも美味しかったです。
アルコール飲まない方向けのポンチです。これも明美さんのレシピを手軽にしたもの
絞りたてのオレンジジュースに、レモンの薄切り蜂蜜漬け、スパークリング・ウォーター
そして、今回はしょうがの絞り汁を加えてみました。大好評でしたよ、ありがとう、明美さん!
マグロのたたきのレモンマリネ+ねぎ+キューリ巻きです。パーティでは
軍艦巻き風にしました
全体の写真が撮れなくて残念です。ロールケーキの中身にバニラ・アイスを巻き込んだ
アイス・ブッシュ・ド・ノエル。飾りのチョコレートは大きい子供達にしてもらって、キノコの山を乗せ、
花火もつけてのショーアップ。
キノコの山、こちらでは3・8ユーロもするんで、これは韓国製のまがい物にしました!
大人用に、ショコラ・キャラメル・タルト。
濃厚です・・・
・・・ので、フルーツサラダもつけました。冬のフルーツサラダはオレンジなどが美味しいですね。
食後のコーヒーと一緒に、ピエールエルメのマカロンを。
やはり薔薇のが一番好きです。
この会のお開きが午後5時ごろ。その後片付けながら、ボトル半分くらいのシャンパンを一人で飲みました。美味しかった!このくらいの役得があってもいいでしょ、ねぇ。

さて私にとっての一大イベントが終わり、心静かにクリスマスを待ち・・・・・・たいところですが、まだ義理の家族へのプレゼントがノータッチということに気付いて慌てふためいている夫と私でした。

大人にになってもクリスマスは楽しいですね!
皆様も、Bonne Fete、Bonnes Vacances!

餅つき in Paris


週末が来るたびに思うのは、私は食器洗い機の中身を出すためにこの家にいるのだろうか、ということ。朝・昼・晩、食洗機に皿をいれ、ボタンを押し、取り出す。どうしてこんなに単純なことを誰も手伝わない? 

日本にいらっしゃる方にすれば、あるだけいいじゃないの、ということになると思いますが、人間不満はいつでも生まれるもので、夫、そして13歳の姪も、もちろん子猿達も食器洗い機が一杯でもスイッチオンしないし、終わったよ~、というシグナルが出ていても何もしません。当然のごとく、ほっておきます。 

こんな些細なことにイラつくのも、昨日の土曜日はお客様があり、夜遅くまで洗い物に追われていたからでしょう。 

そんな日曜日。まだまだ疲労の色強く、夫も疲れているよう。段取りは全部私がやったのに、何で疲れる?って聞きたいのですが、グッとガマン。そして、神様ごめんなさい、ミサはさぼり、昨日の残り物でお昼を終わらせ、子猿達の日本語補修校主催の餅つきパーティーに行ってきました。 


餅つき、これが良かったのです! 
当初面倒くさそうにしていた夫も、主催者側のホスピタリティーに、兄猿にせっつかれての初の餅つき体験に喜びを感じたようで、「杵は重たいんだよ」って嬉しそうに報告してくれました。 
子猿も帰りがけぽつっと「楽しかった」って言ってくれたし。 



こうして思うのは、今家族がいる自分は本当に幸せだということ。食洗機で孤独を噛み締めたりもしますが、夫が、子猿達が、前向きな気持で明日を迎えられるようにと、段取りし、食べさせ、寝させ、という単純な日々に喜びを感じます。心身共に元気な家族を見て、私もエネルギーをもらっているのです。 

さて、餅つき。 
「日本では正月に餅で祝うので、年末には各地方、各地域、各家庭で餅つきをします」と主催者さんより解説がありました。 

・・・・・・うちはそこら辺の風習をフォローするの、弱かったからなぁ、年末行事ということを忘れていました。 

白いご飯をついただけの超シンプルな祝い食の御餅。 
貧しかった頃の日本ではご馳走だったのでしょう。でも贅沢な現代人の私には、このシンプルさが、ご馳走というよりは、「日本の美」として映ります。白くって噛み締めると甘くって、おなかの持ちがよくって、あぁ、大好き、御餅も日本も。 

お土産用の切り餅を分けてもらいました。5ピースで2・5ユーロのを二袋。この5ユーロはタイの水害に遭われた方達の義援金となるそうです。主催者様、本当にありがとうございます。素晴らしいです。

この切り餅、早速今夜、兄猿は磯辺にして食べたいそうです。 
食べさせてあげようじゃないですか。 

今週も平和に終わった週末でした。

2011年12月17日土曜日

クリスマス前の静かな夜に……

今夜は珍しく遅くまでPCに向かっています。 

先ほどまで、幼児の男の子4人とティーンの女の子が3人、ママ友と私で大騒ぎしていたのが嘘のような静けさです。夫はかわいそうに、ビジネス・ディナーで外出中です。 

明日からは忙しい週末の準備で、来週からはクリスマス休暇で子猿達とずっと一緒で、再来週からは夫もクリスマス休暇なので、新年までは一人時間はお預けです。果たして持つでしょうか、私の平常心。 

昨日から大江健三郎のヒロシマ・ノートを読み始めました。1963年頃に書かれたものです。 
告白すると、私はまだ広島の地を踏んだことがなく、すなわち平和記念館を知りません。まだ読み始めですが、被爆者が「そっとして欲しい、普通に生きて、普通に死にたい」と切にねがっているレポートに、私のヒステリックな被災者への想いが、もし東北に届いていたら迷惑だったろうな、と思ってしまいました。Twitterの被災関連ツィートも、現在の当事者にとってはどう受け止められているのでしょう。 
静かに祈る、義援金を託す(上手に使ってくれるでしょうか)、他にできることはなんだろう。 

どうか、世界中の人々が静かに、心静かにクリスマス、そして年の瀬を迎えることができますように。 
そして新年は、静かな希望がふつふつと湧くような、そんな気持で朝を迎えられますように、祈るばかりです。

2011年12月15日木曜日

クリスマス準備、開始!


土曜日に拙宅で、大人6人+子供10人を招いてクリスマス・ランチをします。

今日はそれに向け料理の仕込みを始めました。

フォアグラのマリネ、
これは、フランスの冷凍食品チェーンのPicardより、生のフォアグラを買ってきたのを一日ほど、ボルト酒、アルマニャックなどでマリネしてから調理してテリーヌにするのです。義母が毎年作っていて、「きっと、ルノートルとか、そういう恐ろしく高いところで調達しているんだろうな」と思っていたら、このPicard社のものだと聞いて拍子抜けしたのが昨年のノエル。
私も美味しくできるでしょうか。

テンメンジャン・ソース、
これは、北京ダック風に焼き豚を胡瓜、浅葱で巻いて、甘ミソソースで食べるため。皮はCarolineさんこと、グルメのあけみさんに教えていただいた薄餅を当日に焼く予定です。

アンチョビソース
これは、アンチョビとツナ缶とクレーム・フレッシュという、サワークリームみたいなものをブレンダーでピュレにしたもの。これを茹でた小ぶりのジャガイモを半分に切ったのにのせ、カナッペにします。

今日できることは、あとはロールケーキとこのショコラ・キャラメル・タルト。

子供達にあげる、小さなプレゼントは子猿達が昨夜詰めてくれたし。



イベントは、始めるまではメンドーだけど、エンジンかかると楽しいですね。

続きは週末にアップします。

みなさん、後二日で週末です、がんばりましょう!

2011年12月12日月曜日

二冊の本

先週は「オバサン未満」というのと「グランド・ミステリー」という、全く関連性のない二冊の本を読みました。前者は、現代アラフォー洞察エッセー、後者は本格的ミステリーで舞台は第二次世界大戦末期。

オバサン未満を書かれた酒井順子さんはプロフィールを見ると66年生まれ、ということは私の一歳上です。本では、40代に突入して発見したことを面白おかしく書いてあり、同感することもあれば、そうでないことも多々。例えば、彼女はその昔「バブル世代」だったアラフォーは今だに景気良いことを好む、というのですが、私はそうではない。たった一年の違いがそう思わせるのか、属する社会層が違うからなのか。
私の場合、学生時代はディスコ全盛や就職売り手市場というのはそうだったけれど、87年にブラック・マンデーがあり、90年に就職したもののボーナスは下がる一方でした。その後も景気の悪い話ばかりだし、いつも黒い影が後ろから忍び寄っているような、前方の空には今にも雨が降りそうな雲が待っているような不安感の中にいます。
「バブル世代」は元気がよく、お金を使うことに躊躇いがない……確かにそういう社会層も存在するのでしょうが、ピンと来ません。どちらかというと私は「人生の辛酸を知っているアラサー以降」の価値観の方が身近に感じます。肌のハリだけは、りっぱにアラフォーですが……。

***

さて、奥泉光氏のグランドミステリーは素晴らしかった。
この作家はちょっとだけウンベルト・エコーみたいではないですか。プロットも綿密だし、時代(昔+現代)に対する造詣も深い。ところどころで彼の日本に対して感じていることを話から浮かない形で表現しているところも素晴らしい。
「日本人は幽霊だ。実体なくゆらゆら流れている」……落ち込むけれど、本当にそうだ、と思ってしまう。「日本は今後もアメリカの属州として形骸化しながらビクビクと存続するかもしれないけれど、少しずつ滅亡に向かっている」……放射能のニュースに怯えながら、どうやって子供を守ろうかと思っている親御さん達の想いではないでしょうか。
本の所々で、主人公の妹、範子がそんな暗いの「関係ないわ」とでもいうのな潔癖さで登場するのが救いです。そして、範子のキツイ発言も小気味良く。

この関連性のない二冊に共通しているのは、女性は強い、ってことかと思います。いい意味でも、そうでない意味でも。
戦後焼け野原に立ちすくみ、男性らが絶望している横で女性が思ったことは「今夜の味噌汁の具、どうしよう」というのを友人(女性)から聞いたことがあります。想像易し、ではありませんか?
景気の悪さ、社会の暗さを吹き飛ばすような力強い女性、明晰な女性、そういうヒトにワタシもなりたい、と思いますです、はい。

2011年12月7日水曜日

笑うしかありません!

昨日ほどハマッたことはありません。 

夜、子猿達の学校の食堂で、親の持ち寄りクリスマスディナーが催されました。私はお手伝いがため、夫より一足先に学校に向かうこと7時半。既に真っ暗ですし、引ったくりも怖いので、お寿司をつめた紙袋だけで、携帯はポケットにいれて出かけました。 
夫はその後に自宅から来ました。 

パーティは会話も弾み楽しんで帰宅すると11時半。 
うちはマンションの8階です。最近よく故障するエレベーターの中「朝まで閉じ込められたらシャレにならないね」なんて笑いながら無事、玄関前に到着。 

「鍵は?」 

どちらも持っていません。 

でも、まぁベビーシッター役の姪っ子がいるから、と、ドアベルを鳴らしますが、反応ないです。すごい音なのに。ここら辺でざわざわ胸さわぎ。 

彼女の携帯、固定電話にもかけるけれど、応答なし!!ドアをノックするも、蹴るも、反応なし、です。そうこうしているうちに真夜中過ぎ。管理人さんの手を煩わせるには遅すぎる。夫は「ホテルに行こう」っていうけれど、二人とも財布はないし、この近くにホテルなんてあったっけ?たとえドアの外でも子供達の傍にいる方が安心だし、なんて考えているうちに外は季節外れの嵐が再開した模様。車の鍵もないですし動けなくなりました。 

信じられないけれど、ここで夜明かしするかぁ? 

「ごめん、僕が鍵を持っているべきだった」 
「私もだ」 
「カミーユ、起きて~。子猿よ、トイレに発って~」 
だめだ、13歳と幼児の睡眠は深そうです。13歳は部屋を閉めて寝ているのでしょう。 

覚悟を決め、夫は横になります。ドアマットに頭を乗せて、です。 
私も「考える人」ポーズで睡眠を試みますが、難しいです。 

チクタクチクタク……どうかネズミなど出ませんように。 

寒くなってきました。コートの前を合わせるために立ち上がります。 

午前二時。 

ホームレスよ、なぜこんな寒い思いをするまで自分を放っておく。少しだけ、彼らの苦しみを垣間みたような気になります。 

やはり眠っていなかった夫、むくっと起きて 
「もう一度電話してみよう」 
と固定電話に電話すると―― 

Yes!! 

室内の物音がします!! 

「カミーユ!」 
「ドア開けて!」 
と叫ぶ夫婦。 
「……ごめん、いつからそこにいた?」 
と寝ぼけ眼でドアを開ける13歳。 

もう疲れきっていた私達、 
「随分前からよ。いい?これからベビーシッターするときは、私達が戻るまで部屋のドアを開けておかなくちゃだめよ。子供達に何かあったときに気付くのが仕事なんだから」 
「……OK、Sorry」 
「早く寝ましょう」 

End of story. 

今朝は3時近くから7時まで寝ました。夫は普通に出勤。私はまだ頭がテンパッている感じです。 

でも、誰もヒステリックにならずに事態を乗り越えることができたのがよかった。 
今までは建物内の夜中の騒音に厳しかった私ですが、少し寛容になれそうだし。 

Alors、
どうぞ皆様一緒にこの大失態を笑い飛ばしてください。 
そしてお出かけの時は鍵を持っていきましょうネ!

2011年12月5日月曜日

眠り病と読書

不眠症気味の夫の分まで眠りに眠った週末でした。果たして先週一週間飲まされた抗生物質のせいなのか、実は子猿達より風邪ウィルスをもらっていたのかわかりませんが、朝寝坊して、昼から夕方にかけて寝て、夜は不通に早寝してました。

また週末のパリは雨模様で、家族みんながダラダラムードだったのも拍車をかけたかもしれない。夫はコンピュータで趣味の世界に没頭。子猿達は、引越しするお友達から頂いた機関車でトーマスの世界に入り、姪っ子はMP3を聴きながらノリノリで歌っている。私は睡眠の合間に、雨読に耽る。

どれもヒットだったのですが、まず、神永学氏の「心霊探偵八雲①」、これ面白いですね。近年、心霊ものが流行っていませんか?私が読んだだけでも、雨柳堂夢咄、百鬼夜行抄、陰陽師(ちょっと違うか)・・・・・、どれも亡くなった方との交信っていうことかと思うのですが、これは何か現代日本人の死生観に関連するのでしょうか。神永氏の文章は何か私にフィットするものがありました。

次も初めての作家、宇江佐 真理さんの雷桜。うわぁ、素敵な話!と思うと既に映画化されている。凄いですね、日本の商魂。でも、こういう秀作が映画化されるのは嬉しいことです。淀んだところのない筋も気に入りました。悪人以外はみんな善人なんだけど、それがうそ臭くないところに技量を感じる。宇江佐 真理さん、これから凝りそうです。

新しい作家といえば先週読んだ道尾秀介氏の月と蟹も良かった。まだ若い方なのですね、びっくりしました。文体からはもっとおっさんおっさんしている人かと思ったのに。

昨夜から再チャレンジ中の奥泉光氏の「グランド・ミステリー」もはまってきました。この作家は思いっきり自分の持ち味を前に出し、オタクと思われようが、宗教的(クリスチャン)に偏っているといわれようが、読みにくいといわれようが、書きたいように書く、それも肩張らずに自然体で(オタクってそういうところありますよね)好きなように書いているところが好きです。

皆さん、今働き盛りの年代の方達。こんなに才能豊かな作家が沢山いることを知ると、この先の人生も飽きることがない、とホッとします。
睡眠も十分すぎるほどに補充した週末。まだ眠い気もするけれど、働きますか、月曜日。

どうぞ良い一週間を!

2011年12月2日金曜日

パリ児童書展示会+ベルビルのベトナム


何の絵がわかりますか?
見た瞬間にわかった人、貴方の子供度10点満点です。5秒見つめてわかった貴方は、5点くらいでしょうか。これは、パリの児童書展示会「Salon du livre et de la presse」のポスターです。先週あたりより、パリのメトロの通路、新聞などで盛んに宣伝されており、子供達がこれを見ると即座に、「ライオンのべべ(赤ちゃん、オバちゃんはべべじゃないと思うんだけどなぁ)だ」と喜ぶ姿が見られました。

児童書を書いている私としては、興味津々。どんなサロンなんだろう、と行ってみると……

ブレていて申し訳ないです。エスカレーターより撮影
すごい人込みです。そういえば、メトロにも沢山ちびっ子たちが乗っていました。社会科見学なのでしょう。会場では子供向けのアトリエや催し物も色々ありました。

 サロン会場の一階・二階に、大手・中小規模な出版社が店を出し、

ミサトさん、Play Bac社のブースですよ~
 色んな絵本・児童書を所狭しとならべ、その間を子供達がここぞとばかりに立ち読みしている、その姿がと~っても可愛いの!
皆目がキラキラですよ。「子供達の本離れ」なんて、何処吹く風。

セギュール夫人も今風の装丁になっています

このソフィー、ちょっと怖くないですか?
 また、多くのイラストレーターの姿も見られました。頼むと即興で絵を書いてくれたり、その人の本を買ったときなどは、イラスト入りのサインをもらったりで、子供達が嬉しそうだったこと。

言語は見た限りフランス語訳の本でしたが、原作は世界から。
幻想的なロシアの作家の本もあれば、三国志でしょうか中国の絵本、また、私が幼い頃に読んだアメリカの絵本などもありました。


そして、日本の作家の本が多かったこと!
猿蟹合戦など、日本の古典もあれば、江ノ電のような電車とザ・日本な街並の絵本もあったりで、こんな風に子供の頃から日本に興味をもらえたらいいなぁ。

そしてこういう風に絵本を通して世界に触れて育つ子はコスモポリタンになりそうではないですか。
いい感じいい感じ!


飛び出す絵本も沢山。今は飛び出し方も凝っています。「すごいねぇ」と感心していたら、絵本ファンの友に、「日本にはもっとすごいのがある、だめだめ、こんなので感動してちゃ」と。
絵本の世界でも、日進月歩が起きているのですね。

何冊かクリスマス・プレゼント用に買いましたが、絵本選びって難しい。
私が可愛い、いい話、と思っても、子猿達には反応しないこと多いです。
大体、ロングセラーの絵本って、大人には単純な話だったり、絵も普通に可愛いだけ、ってこと、ありませんか?
……そうです、私はあのライオンがライオンとわかるのに10秒かかった派です。
子供心、わかりたいわぁ。


さて、満足なサロン見学をしたあとは、ベルビルに行ってベトナム料理を頂きました。
Belle Ville、美しい街という意味ですが、街並はかなりラフな移民街です。昔はきれいだったのでしょうか。
そういえば、Ville Juifという街もありますが、ここは昔はユダヤ人街だったのかなぁ。ほら、ベニスの商人で昔は迫害されてアパルトヘイトのように居住地区も別にされていたように。
もしそういう過去がある街だとしたら、いつの時代も人間ってバカですね。

さて、ベトナム料理。
写真全部ピントがぼけていて申し訳ないです。でも余りにもハマった味だったので、載せます。
お馴染みのセット。ミント・バジル・レモングラス・レモンにもやし。このミソ風ソースはベトナム・ミートボールにつけて食するそう

サテ風フォーです。スープは紅いけれど辛くはない。こってりしたお味です。中には薄切りの牛肉が入っていてスープの熱で火を通されます。麺は、最後まで腰もあって気に入りました。
もう、大満足・大満腹です。

勇気あるマイフレンドHさんが頼んだ怪しげな飲み物。ココナッツミルクベースでした。
お店は、東を二回書いて、Tintinというところ。
Belle Villeは道によっては危ないので、大通りで沢山人通りがあるところにいた方がいいかな。余り裏道的な場所に深入りするのはお勧めできません。

そんな昨日のしわ寄せで、今日は買出し・掃除・洗濯に追われています。

皆さんもどうぞ、Bon weekend!!

2011年11月29日火曜日

ピープル社よりご連絡、メンテナンスは12月3日まで




ピープルをご利用いただきましてありがとうございます。
現在、全てのSNSに置きまして、システム拡張の為の大規模なメンテナンス作業を行なっております。

メンテナンスは、11月27日~12月03日までの予定で進めております。

大量のデータを処理しており、予定よりもメンテナンスの期間が延長しております。

大変長期的なメンテナンスとなり、誠にご迷惑をお掛け致しますが、より良い環境をご提供する為、
作業完了まで今しばらくの間お待ちくださいますようお願い申し上げます。

具体的なメンテナンス内容は以下のとおりです。

・データベースサーバー強化によるデータ移行作業
・新サービス 【ポータルスクウェア】 との連携によるシステムの各種メンテナンス


今後とも、ピープルを宜しくお願い致します。

~ ピープル運営局スタッフ一同 ~ 

2011年11月28日月曜日

Juvenilesでガールズ・ナイト・アウト

ボジョレもそうじゃないのも美味しかった!

酒屋でビストロっていう感じがまたいいの!
土曜日の午後、13歳の姪っ子に「今夜出かけるから、夕ご飯任せた」というと、「へぇ、どこ行くの?」と聞いてくる。なんと応えるべきか、まぁ「Girls night outなのよ」とでもいうか。すると、訳知り顔で、ウィンクなんてしちゃって、「OK、Hv fun!」ですって。

まぁ確かに、Girlsl night out、ウキウキ・キラキラしちゃいますよね。

実際に出かけたのは、ちょっと親父くさいワインバー、Juveniles。(ランチには、メイン+ワイン一杯+コーヒーで16.5ユーロという気の利いたメニューがあります)
ピノミホさんのブログで教えていただいて以来、何回か通っています。

気心知れている魅惑の女性ら7人(含む私)が集まりました。普段は忙しくて中々集まれなかったメンツですが、あるんですよね、ポコッと皆が開いている日。こういうのも自然の法則なんだとおもう。
前回ここで集まったのは新年会でした。「あの時はのみすぎたから、今日はほどほどにしようね」といいながら4本空けたから一人あたり半分チョイ。すごいです。

美味しい料理をつまみながら、

鴨の蜂蜜ソース、こんなにやわらかくできるのは何故?

みたとおり美味しいです。トマトに火を入れているのがポイント

メチャうま。素朴なアップル・クランブル

よく笑い、よく飲み、食べました。
ただただ、おしゃべりして、笑って。更年期の話も、夫の愚痴も、おのろけも、全部笑い飛ばして、飲んで食べる。
こういう時間ってきっとすごい贅沢なんだろうな。全くケアフリーな一時。

ふと時計をみたら、なんと真夜中近く。家についたら午前様でした。何年ぶりの快挙でしょうか。

さて、英気も養ったし、今週も頑張ります!

ソーシャルネットワーク版エトランゼのサイト・アクセス問題について

昨日より、ソーシャルネットワーク版エトランゼのサイトを運営しているピープル社さん、メンテナンスか何かでアクセスできない状況が続いています。

せっかく、そちら(SNS版)にアクセスしてくださったのに、繋がらなかった方々、大変申し訳ございません。

いつもなら、何時間かで復旧するのに、今回はハマってらっしゃるのでしょうか。

情報が入り次第、またアップしますね。

管理人チームより

2011年11月22日火曜日

読書感想文、「童話物語」

一言、面白かったです!
帯にあるとおり、ミヒャエル・エンデぽくもあり、ハリポタのようなスピード感あり、また架空の設定も念蜜に作られていて、エンターテイメント度高し。

話の筋をアマゾンから引っ張ると……
「永遠の世界からやってきた妖精・フィツにとって、何もかもが移りゆく地上世界は不思議な場所だった。ここで最初に話したひとりの人間を観察し、「地球は滅びるべきか」という問いの答えを見つける使命を負ったフィツは…」

(ここよりワタクシ目がつづけます)
ペチカという孤児にくっついていく羽目になる。ペチカは、過酷な環境・貧困からかなり不良です。そんなペチカは運命に翻弄されながらも、フィツやその他の大人に助けられ、随分良い子になりました。一方、ある事件からペチカと別れ別れになった妖精フィツは、妖精の国に帰ることなく、人の世界で散々な目に会いながらもペチカを探します。その過程で「妖精のような」美しい心もねじれてしまいました。誰だって、環境に恵まれなければ悪い子にだってなる、かな?
そして……ネタバレはしません。
最後は色々あってメデタシ、という終わり。

途中から、やめられない、止まらない状態になりました。
でも、スピード感だけではない、深いメッセージもいくつかあります。

その一つ、
「みんな人生という旅人であり、その途中にいるんだよ。」

……本当にそうです。
最近歳なのでしょうか、自分の出発点、通過点を回顧するのが好きになりました。辛かったとき、幸せだったときを確認すると、自分の原点を見つけたような安堵感でほっとします。そして、パワースポットにいるかのように何か充電されるような感あり。
そんな心の旅を終えると、自然と明日を頑張ろう、充足したゴールインを目指してがんばろう、という気持になります。

2つ目のメッセージは、
「人間は(妖精とちがって)永遠というベースで生きていない。(命には限りがあるということ)ということは、変わることが出来るってことで、だから人はすばらしい!」

……これはわかるような、そうでないような。短絡的な私としては、もっと直球でメッセージを伝えてほしかったです。

そして、人間は変わることができる。
……そうなのかな。どうかな。
こういう肝心なところこそ、ストーリーの中で説得せねばならないだろうに、若干弱いような気がしました。ペチカは変わったというけれど、本当に変わったのか。イマイチはっきりしていないように感じられました。


さて、この本の登場人物達は、虐待されていたり、親の愛が薄かったりする子供達です。それが成長するにしたがって、キレる子になったり、良い子になったり。

そこで、ふと知りたくなったことがあります。
定説で、幼少の頃に虐待された人はそのトラウマを乗り越えられないとか、逆に、どんなに辛い状況にあっても、親から(誰かから)愛された記憶で人間は立ち直ることが出来るとか、聞きませんか?
例えば、故エリザベス・テーラーはアル中だったとき、不幸・不安の底にいたけれど、幼少の頃の幸せな思い出(愛されたという記憶)から自信を回復しアル中を克服した、とか。

では、そういう体験をしていない、愛されなかった子供はどうやったら救われるのでしょうか。
キレてしまう子供達は、一説では、親が間違った愛、本当の愛ではないものを注いでしまったから、殺傷事件を起こすっていうけれど、彼らは救われないのでしょうか。

そんなことない、救いがあってほしいです。
人の、正しくありたい、という本能は予想以上に強いものだと思います、と言い切りたいけれど、平々凡々に育った平和ボケおばさんのたわごとなのかもしれない。

……脱線しましたが、大人でも面白い本でした。星4つかな。

2011年11月20日日曜日

穏やかなる土曜日




昨日は絵に描いたようなのんびり土曜日でした。 

みんな8時過ぎに起きて、子猿達はしばらくお絵かきセッション。最近の流行は練習用半紙を本(まんが)の気に入ったのに当てて写し取ること。「日本の紙はすばらしいね」……本当はお習字のための紙なんだけど、ま、いいか。 

姪っ子は勉強したり、音楽聴いたり、ピアノ弾いたり。インターネットの使用を制限したら、自分なりに時間の使い方を考えたのか、……そんなことないか。 
13歳、この先「時間はふんだんにある」のでしょう、時間の使い方が贅沢。あぁ、そのおおらかさが羨ましい。 

夫はのんびり起きてきて、久しぶりにちゃんと朝食もとり、趣味の世界に没頭。どうぞどうぞ。 

私は、その横で掃除・ご飯の支度・洗濯などなど。週日にできないこともないんだけど、せっかくの一人時間は自分のために使いたいので、しわ寄せは週末に。でもいいのです。観客あるなかで家事・育児する方が孤独感がない。 

午後はブローニュのモール辺りまでお買い物。このモールはお手頃サイズなので疲れないし、建築・デコレーションもセンスよいのでその中にいるといい気分になります。 
久しぶりに訪れた昨日、一歩入ると、すでにクリスマスです。飾りも人混みも。子供達(含む13歳)の目はキラキラ。ツリーや飾りのプレゼントの数を数えたり、オーナメントを見上げたり。 
買い物のあとで、アイスクリームを食べ(させ)、すっかり夜空の6時前に帰宅。 

夜ご飯はシンプルこの上ない、トマトソースのパスタ。今年最後の義母の菜園トマトです。暖秋(という言葉あるのでしょうか)のお陰で夏野菜を長く食べることができました。 

平和で心やすまる土曜日。感謝です。

(写真は先週姪っ子と夫が一緒に作ったハロウィンPart2のかぼちゃ熊です。本文と関係なくってすみません)

2011年11月18日金曜日

もみじ



今夕、息子の日本語補修校のかばんを見ていました。
どうやら先週もらった学校便りのプリントを見落としていたようです。

早速脱線ですが、いつも、結構いいこと書いてあるのです、この学校便り。
例えば先日のは、「子供にああしろ、こうしろ、という前に親が見本を見せて生活していれば、子供も自然と真似するようになります」ということが もっと柔和な表現で書かれていました。確かに、「ほら、先生にあいさつは!」という前に、私が「先生、こんにちわ」というべきなのを忘れているときがあっ た、あった、ってこんな感じなのです。

さて、先週のには唱歌の「もみじ」が載っています。日本の秋を伝える歌ですね、ということで。

そういえば、この歌、好きだったなぁ。

秋の夕暮れ、照山もみじ♪

5歳上の兄が、リコーダーで練習していたっけ。多分、海外赴任を終えて帰った頃のことです。そのせいか、母が割りと一所懸命に練習に付き合ってい た。あの頃は帰国子女受け入れ制度も整っていなかったから、兄が学校に馴染むことができるように、リコーダーを知らない兄がクラスで浮かないように応援し ていたのでしょう。

まだマッシュルームカットのような頭をしていた兄。「濃いも薄いも」というのを焼き芋のことだと思っていた私。

そんなことを思い出しながら、子猿たちに音痴な母猿、「もみじ」を歌って聴かせますが、胸が詰まって一時停止してしまいました。

もみじが何かわからない子猿達が「何の歌?」と聞くので、「ママが子供のときに大好きだった歌なの」と答えになっていない答えをする。

あっという間に大人になってしまいました、兄も私も。
もちろん、母もおばあちゃん。

昨日のことのようなのになぁ。

2011年11月14日月曜日

週末日記、田舎編


フランスでは、先週の金曜日は祝日、よって三連休でした。
仕事で煮詰まっている夫が、どうしても田舎の空気が吸いたいというので、恐る恐る義理の両親の田 舎の別荘に向かったのが金曜の朝。私が義理家族が苦手なのは当たり前ですが、夫もかなりセンシティブです。親子って、家族って難しいときがありますよね。

今回の小さなサインは、義母を開眼させたこと。
……というのは、義母はうちの4歳半になる次男坊を過小評価している気があったのです。

周りでも祖父母の対孫のエコヒイキ話をよく聞いているのですが、皆さんはそんなことないですか?

今回は義妹家族もいたので、従兄弟、長男含め4人の男子がいました。
年のころは、7,6,5,4歳。義理の母は、そんな中、次男坊だけを 別部屋に寝かそうとする。
「彼はまだ赤ちゃんだから夜泣くかもしれないでしょ」って。
本当の理由は別にあると推されるのですが、まぁ、とにかくまたそ んな扱い受けたら、次男としてはプライドを傷つけられるのではないか、と思った母猿、姑との関係を考えるよりも先に
「Non、私は、兄弟を一緒に過ごさせる方針です。兄猿と一緒に寝させます」
と高らかに宣言したのです。
義母はカチンときてましたが、「あ、そー。ま、好きにしなさい」と捨て鉢。
その後で義妹が仲介しようとしたけれど、私がにこやかに譲らなかったので、結局男子4人が同じ部屋で寝泊りし、それはそれは、大騒ぎのパジャマパーティーとなったようです。

それでも、次男坊はこの滞在で、僕だって大きい兄ちゃん達と上手に過ごせるんだ、ということで自信をつけたようですし、(=具体的にどういうことかというと、兄猿に対して 強気な態度を示すようになった) 何よりも、義母が、「へぇ、やるじゃないの、あの子」という目で次男坊を見るようになったような気がします。

小さな、些細な出来事でしたが、ちょっとだけ今までの義母との懸念材料が解決に向け前進した感あり。
また、大勢の中で子供達は色々学んだことでしょうし、その他も比較的穏やかに過ごすことができた週末でした。

(それでも、やっぱりちょっと疲れた~!)

2011年11月7日月曜日

週末日記



フランスは先週末に冬時間に変わり、朝方に熟睡する傾向のある私にとっては1時間オマケの睡眠が心地よいこと。
それにしても昨日は計12時間以上寝ました。食事もヘビ目で、多分3000カロリーは食べたと思う。中年太りまっしぐらな生活でした。

一つ嬉しかったのは、やっと目指すタルト生地のレシピに出逢ったこと。簡単で(大切)サクサクでなく、ガリガリっとしていてバター 風味の強いのを、と自然体で、それでも彼是20年くらい探していたのですよ。キーは、バターをちょっと焦がすくらい溶かしたものを使うことでした。昨日の は、中身のフランジパンが怪しい色になったので写真は撮りませんでしたので、また別の機会に別枠で、レシピ入りで、タルトの写真を載せます。

あとは何したっけ?

そうそう、今朝は3月11日のことを思い出していました。
あの日は、いつも習慣で朝グーグルニュースCKで地震があったとは知っていましが、どうせまた震度5くらいでしょ、と気にせずにいたのです。
それが、掃除機かけているところに、パリ在住の親しい友人が電話で「大変らしいよ」と知らせてくれて、ニュースみると大変なことになっている!頭 が回らないなか、心臓だけは激しく打ち、大急ぎで実家に電話を試みました。あの時は日本が午後3時くらいでしょうか。電話は繋がらなくって、何回も掛け直 しているうちに涙がこぼれ落ちる。首都圏なので、大丈夫だと分っていたけれど、揺れた時にどんなに動揺しただろう、とか、想像して……無駄に動揺していた のは私でした。

そのうち、父と繋がって、「え、何で知ってるのぉ?へぇ、フランスでもニュースになってる?まぁ、すごい地震だったわな」と気の抜けるような返答。ついつい笑いながら、「あぁわたし、今この人に救われたわ」と思ったのです。

決して近い関係の親子ではなかったし、心も通い会わないことが多かったけれど、頼りがいのない親なんだけど、私も親も歳を重ねると、この人たちがいてくれることがうれしいです。いてくれるだけでいいの。

両親のこと、日本のこと。祖国って大きな言葉だけど、震災があり、祖国ってこういうことなんだなって認識せずにいられない。

 

あとは、あとは何だろう。何したっけ?
余り思い出せませんので、先ほど観てきたバガテル庭園の紅葉が素晴らしくて、
「ぼかぁ、しあわせだなぁ」と加山雄三入ったところで〆たいと思います。


皆さん、どうぞ良い一週間をお過ごし下さい!

2011年11月4日金曜日

バカンスを終え……

秋休みが終わり、昨日から子猿達+姪っ子は学校に戻りました。夫は一足先に一昨日から出勤。
あ~ぁ、この二週間楽しかったけど、疲れを否めないわ。

バカンス中、いやそれに限らず、毎日全てが滞りなく進むように、家族皆が健康に、前向きに暮らせるようにと切り盛りするのって、すごい仕事量ではないですか。6歳の兄猿が起き抜けに、「寝たら疲れた」と言って親をあきれさせていますが、本当のところは気持わかる!私も、起きている間は走り回っているから気づかないけれど、一旦休むと、かえって疲れを感じるのです。

休みの間手をつけられなかった事務処理等、また書き物関係でのTo do listなどなど、やることは山積みなのですが、まずは一息つかなくちゃ。
私の「一息」はこうしてブログを書くこと、人様のを読むことから始まります。

今日読んだ、内田先生のブログ 、出だしの部分、大いに同感、そしてその姿勢に感動したので、ここにコピペさせていただきます。(彼はこういうことを承諾しているのです。)

中学生に対する講義をされたとのことで、それに挑むにあたって、内田先生は以下のように認識されているそうです……

『子供たちは「彼らの知性に対する敬意」が示される限り、その限界まで理解力を押し上げてくる、というのは私の揺るがぬ確信である。
「子供にもわかるように話す」人間の話を聴いているうちに知性的、情緒的な成熟が果たされるということはない。
一期一会。1000人の少年たちが私の話を70分間静かに聴いて下さるというのである。
このチャンスを逃すことはできない。
君らの理解力を限界まで高めないと「ついてこられない」話をしようではないか。』

その先のグローバリゼーションに関しての話は、リンクをご覧下さい。

私も同感!と思う出来事がありました。
皆さんも、子供だからこれはムリだろう、って思うようなことを、やらせてみたらできた!っていうの、ありませんか?親が子供の限界を、勝手に見限ってそのレベルに下がってあげようとお節介をし勝ちですが、そうじゃなくて、子供の知性をもっと信頼して限界ギリギリまで挑戦する、時にはそういうことも大切なんだなぁ、と思ったのは、実はとっても些細なことから……

半年前でしょうか、6歳の兄猿は靴紐の蝶々結びができるようになりました。フランスの学校では、自分で蝶々結びができるようになるまでは、紐靴は辞めてくれ、というところ多いそうですが、兄猿のところはそういうお達しもなかったので、ずっとこのスニーカーを履かせていました。母猿は、「この子はぶきっちょだし、他の男の子達もできてないってことは、(女の子達はもちろんできている)年齢的にムリなのだろうけど……」というやる気のない姿勢で、時おり、「こうやるの」と蝶々結びのやり方を見せてはいたのですが、それがある日、自分でできるようになった。
それだけのことだったのですが、やらせればできるんだなぁ、と小さく感動したのですよ、母猿は。

この内田先生のような姿勢で多くの大人達が子供達と接してくれたら、彼ら(少年少女)の世界はもっと豊かになるんだろうな。可能性を最大限まで広げてあげたいですね。

内田先生ブログ訪問の後、ピノみほさんのしっとり&美味しそうなブログを拝見し、Davidさんのセンス良しなイタリア食べ物ブログをみて、ココロに染みるフレーズブログの渋いおじさんのつぶやきを読んで、ようやく、「スー、ハァー」、と深呼吸できたような気持になりました。
皆さま素敵なブログをありがとうございます。

書くのって、読むのって、精神安定剤でもあり、人間の感情・頭脳の刺激であって、喜びであって。こういう機能をもつ人を創造された神様って本当に偉大だわ、と実感する一時でもあります。

皆様、どうぞよい週末を!

2011年10月31日月曜日

秋深し、シャトーの庭で

秋休みの後半に入った昨日は、シャトー・ド・ブレトイユ(Château de Breteuil) に出かけました。
パリから40キロほど西に行ったところにあります。30分ほど紅葉に包まれたような国道を走ると到着です。


Tintinのマブ達、Capitain Haddockのお城、ムーランサ-ル城を彷彿させる外観。


ピクニックの後に、広大な庭を散策します。75ヘクタールですって。それがどれほどの広さなのか、もう想像の限界を超えています。




そこらかしこに、ペローが書いた童話の一シーンが再現されています。

宮廷のダンスを再現して踊る方たちもいたり、


幼児には、ディズニーランドよりこちらの方がいいかも?

ねこのシンデレラ

長靴を履いた猫

赤頭巾ちゃん
 迷路もあります。


群生するシクラメン、初めて見ました。

 なんと愛らしいこと。

そのあと、池があったり、
  
見事に紅葉しているのはメープル・ツリー(?)にであったり


「海大好き」、「いや、僕は山派だな」、と皆さんそれぞれあるでしょうが、私は、多分「森派」ですね。薄暗く、静かで湿気の匂いがする中を歩いていると、ほっとするのです。帰るべきところに帰ってきたような懐かしい気持になる。前世は森のくまだったのだと思います。


プレトイユ城、 パリからの遠出にお勧めします。